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Channel: 自作カスタムIEM雑記帳
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くみたてLab,12/15(土)-16(日)の『ポタフェス2018 in 秋葉原』に参加します!

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今年もやってきました、1年の締めくくりイベント「ポタフェス2018 Winter TOKYO AKIHABARA」 。
くみたてLabも二日間サンカします!


 くみたてLabは地下1階、B1-74ブースです。


今回は、10月末に発表・発売した新機種『KL-Focus』が会場で注文可能です!
試聴機もたくさん持っていきますので、ぜひ音を聞いてからオーダーをご検討くださいm(_ _)m

もちろん、『KL-REF』や『KL-Lakh』も試聴可能です。こちらも会場でご注文いただけます。
直販限定のNEXT5シリーズ、『KL-CORONA』、『KL-SIRIUS』、『KL-METEO』の3機種も試聴可能ですので、是非お気軽にブースへお越しください~

さて、今回はこんなノベルティ・グッズを用意してみました!

『各機種専用ロゴ入り!IEMクリーニングクロス!!』

まずは『KL-Focus』のクロス。じゃーん!

つづいておなじみ、『KL-REF』、『KL-Lakh』のクロス!

 
『NEXT5』シリーズ3機種のクロス。今回専用ロゴができました!
METEO!
 SIRIUS!
 CORONA!

ロングセラーの2機種、『KL-サンカ』、『KL-カノン』、さらに『KL-サンカ MK-B&K』も!




こちらのクロスを、くみたてLabブースでカスタムIEMをご提示いただいたら無料でお配りします! 
既存機種のオーナーさんは、クロスを手に入れるチャンス!
数に限りがあるのでお早めに。
 
会場にお越しいただけないオーナーさんには、何かのタイミング(リフィットや補修・メンテナンスなど)でさらっと同封しておきますw


さらに!? これ何に使う??『くみたてLab・ピンバッジ』



冷静に考えてなんでこれ作った、しかも100個も??
まぁいいです、会場で希望者には先着で差し上げます!
使い道はそちらで考えてください(ry あと余ったらこちらも何かのタイミングでねじ込みます…

今年最後のイベント、くみたてLabから少し早めのクリスマスプレゼントです。
ぜひぜひ会場にてゲットしてみてください!
よろしくお願いします~

 

2/16(土)に、eイヤホン名古屋大須店で試聴会を行います

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つい先日年が明けて2019年になったと思ったら、あっという間に2月も中旬に…
まだまだ寒い日々が続いておりますが皆さんいかがお過ごしでしょうか?

さて、来る2/16土曜日ですが…

eイヤホン名古屋大須店さんで試聴会を行います! 




時間は13:00~18:00となっております。


eイヤホンさんで取り扱いいただいている「KL-REF」「KL-Lakh」に加え、
「KL-Focus」や直販限定のNEXT5シリーズ「KL-CORONA」「KL-METEO」「KL-SIRIUS」などの現行機種をご試聴いただけます!








" Canjam Singapore 2019 " Kumitate Lab will take part in ‼︎

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Dear all friends of mine in Singapore,

" Kumitate Lab " will take part in Canjam Singapore 2019 !


It has been 1 year sence I attended Canjam Singapore last year.

I was really impressed by passion and love for portable audio gadgets you have and had a fun time there.


We’ll bring those our new products this time;

KL-Focus
We have launched KL-Focus in October last year and won a gold prize of CIEM part in Fujiya Avic Headphone festival.


This is very first time we bring KL-Focus for out side of Japan!
It has four types of different bass sound turning and you can change it depending on your scenes; your favorite musics and whether you are in loud place or not.





Its tight bass sound not covering mid sound band is quite unique and treble sound has high clarity. By all means, please test and listen to its sound!

Prototype product of our " Amplifier"


We had exhibited our prototype amplifier for reference two yeas ago. For several reaseons we haven't launched it yet, but Singaporean folks sometimes ask me how is amplifier going and what is its sound like. So I decided to bring it. We have 4.4mm balance out type and 2.5mm output.

We also bring our new display stand for our samples of designs.


Do you want something more?


I'm not sure it will be finished by Canjam Singapore but I will bring it if it has done.😅😅

Thanks for reading this article and having interest.
To get more new information, please check my twitter account @KumitateK.
See you in Canjam Singapore 2019!

4/27~4/28、ヘッドフォン祭に参加します!

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平成も残すところあと数日、皆さん如何お過ごしでしょうか?
来る4/27(土曜)から4/28、2日間開催されるヘッドフォン祭に参加します!


場所はいつもの中野サンプラザ。くみたてLabは14階の『クレセント』ルーム入ってすぐ右です。こちらもいつもの場所ですね。


今回が平成最後のヘッドホン祭。中野サンプラザ自体が取り壊しの話題がちょくちょくでてますから、令和時代のヘッドホン祭はまた違ったものになるかもですね。
10連休という物凄く長いゴールデンウィークの最初の2日間。お時間のある方はぜひお越しください m(_ _)m

くみたてLabのヘッドホン祭の目玉としては、フジヤエービックさん限定の『カリン・フェイスプレート』と『レッドアルミ』フェイスプレートが、会場での注文時無料でお選びいただけます!

『カリン・フェイスプレート』


『レッドアルミ』


フジヤエービックさんのイベントという事で、イメージカラーである赤のデザインを選んでみました。『レッドアルミ』は樹脂による着色ではなく、アルミプレート表面にアルマイト処理がされています。樹脂着色より鮮やかな発色ですね!

会場でくみたてLab製品をじっくり試聴して、気に入ったらぜひ上記のデザインで注文してくださいね。

さらに!昨年10月、ちょうど前回のヘッドフォン祭で発表された

『Foster Alliance Program』

くみたてLabは『KL-Proto』の展示で参加を表明しました。





今回もアップデートがあるかも??
これについてはまた記事を改めましょう。お楽しみに!

事務所移転に伴う一時営業休止のお知らせ。

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平素よりくみたてLab製品にご注目いただきまして誠にありがとうございます。

弊社は8/1(水)に新事務所移転を予定しております。つきましては、事務所移転作業を行うため、本日6/28より製品受注と製品修理受付を一時停止いたします。
すでに受注しております製品の製作及び製品修理等のサポート作業は7/12(金)まで通常通り行い、新事務所に移転次第速やかに上記作業を再開いたします。
製品修理の受付は、8/1(木)より再開いたします。

製品受注の再開につきましては、下記作業が完了してからを予定しております。

・カスタムIEM製品のコーティング作業について、新工法の完成と耐久性評価

・コーティング修復作業のご案内

上記のコーティング修復作業の具体的内容につきましては、また別途ご報告とご案内いたします。今しばらくお待ちください。

なお、弊社お問い合わせフォームからのメールサポートは移転作業期間中も随時受付いたしますが、ご返信にお時間がかかる場合がございます。何卒ご了承ください。

ご不便をおかけいたしまして大変申し訳ございませんが、何卒よろしくお願いいたします。

2019年6月28日
株式会社くみたてLab 代表 伊藤良祐



螺鈿『金魚・仔赤』 ~表面的な「美しさ」からの脱却をめざして~

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先日、螺鈿”KumitateK”内でオーダーいただいていた『金魚・仔赤』が完成しました。 
オーダーいただいたのが20164月で、製作開始が20167月だったので、完成まで実に32か月を要したことになります。






自分の中の話で恐縮ですが、この作品は今までとは違うものであるという感覚があるので、ここに製作に至るまでの過程、作品に込めた思いなどを記します。少し長くなりますが、お付き合いいただけたら幸いです。



・『桜』を製作したときに覚えた違和感と気味の悪さ



『金魚・仔赤』をオーダーいただいたのは20163月に作成した『桜』と同じ方です。当時、白蝶貝を桜の花びらに切り抜き、着色した螺鈿の上に貼り付けるデザインが好評をいただいており、その中でも一番多くの枚数を貼り付けた作品がその方の『桜』でした。すべての桜の花びらを散らさず、満開にしています。





完成した『桜』を見た時、それまであまりやったことの無かった2層構造のフェイスプレート、木地の上に桜を配置する、細かなラメパウダーを散らす、など新しい表現を試みたこともあり満足感を覚えました。光が当たった際の輝き方なども美しく、良い物を作れたという感覚もありました。



ただ一方で、「今後もこの方向で作品を作り続けて、自分のものづくりが一段先に進むのだろうか」という漠然とした違和感、あるいは不安みたいなものも同時に覚えました。なぜ背景の螺鈿を青く着色するのか、なぜ桜の花をこの構図で配置したのか、なぜラメパウダーを散らしたのか、なぜ螺鈿の下にメープルのツキ板を敷いたのか。こういった基本的な問いに「綺麗に見えると思ったから」という答えしか見つけられなかったのが、漠然とした不安につながっていたのだと思います。そもそも「綺麗に見える」ってどういうことなのでしょうか。



『桜』が完成した当時、螺鈿”KumitateK”というサービスはありがたいことに好評をいただき、月に5件のオーダー枠は毎月埋まりウェイティングオーダーを順次受け付けている状況でした。自分がなんとなく「綺麗に見える」と思い施した装飾が好評いただき、オーダーを沢山いただく。しかし、自分のものづくりの基本的な方向性や装飾に対する根本的な問いに答える事ができないまま、あるいは無自覚なままものすごい速さでことが進んでいく状況に、気味の悪さ、ほとんど怖さのようなものを感じました。



・『桜』デザインの着想と素朴で表面的な観察眼



螺鈿”KumitateK”サービスを始める前も、貝をライン状に切り出したもの、粉々に砕いたものを用いて装飾するサービスは行っていました。

  
しかし、具体的な形として切り出したのは、桜の花びらが最初です。きっかけは、桜の花びらに切り出した螺鈿と蒔絵が施された万年筆をギフトショップで見たことです。4年前のことでした。自分の日常生活には接点のない伝統技法だと思っていた蒔絵の技法が、日用品である文房具に施されていることに少し驚き、同時にその見た目の綺麗さに感動しました。ただ、よく桜の花びらを観察すると、「これ桜の花か?」という疑問が浮かんできます。





桜の花は、花弁どうしが重なり合うように一枚の花を構成していて、とても繊細です。



その繊細さが、万年筆に施された桜の花には感じられないような気がして、「自分ならもっといい表現ができる」と思い桜の花びらを切り出すことを始めました。『桜』の装飾をするときは、必ず花弁どうしが重なるように配置し、中心部を薄くピンクに着色しました。




また、桜の花びらが散り、風に舞っている姿が綺麗だと常々思っていたので、通常は「サクラチル」不吉な表現として避けられる、桜の花びらが散る姿もデザインの中に組み込んでいます。





こうした着眼点は、4年たった今でもユニークなものであったと評価しています。ただ、そうして生み出した『桜』のデザインを美しいものとして装飾する。万年筆を見た時に覚えた感動をそのまま、カスタムIEMのデザインとして再現する。この一連の流れは非常に素朴なもので、創作行為の初歩といえるものかもしれません。

しかしそれがゆえに表面的な美しさにのみ着目した行為なのではないでしょうか。そのことに気づいたとき、自分の表現がいかに表面的な美しさにとらわれたものかを痛切に感じました。キラッと光る、見た目に鮮やかなものに心ひかれつつも、その方向性でものづくりを進めると不安を覚える自分がいる。この歪な状態を抜け出すには、対象の素朴な観察から生まれる表面的な美しさへの執着から脱却しなくてはならないと考えたのです。



この当時、螺鈿の『紅葉』など複雑な形状を切り抜く技術を身に付けていたので、『金魚』を同様に貝から切り出すことはさほど難しい課題ではありませんでした。




しかし、このままこのオーダーに取り掛かると、また同じような葛藤を生む作品に仕上がるだろう。そう感じた私は、金魚というモチーフを自分の中でより確かなものにするために、久々に金魚を飼育してみることにしました。モチーフと触れ合うことで、何か本質的なものが見えてくる気がしたからです。



・大和郡山への旅。金魚との生活。



金魚を飼う経験、あるいは飼おうとした経験は多くの人にあるのではないでしょうか。私も小学生のころ金魚を飼っていました。大人になってから金魚を飼おうとすると、子供の頃と比べたくさんの情報に触れあうことになります。水替えが毎日必要だとか、水温の管理が必要だとか、子供の頃には意識したことが無い情報ばかりでした。また、子供のころはフナ形の金魚が好きでしたが、琉金という丸みを帯びたからだの金魚もとてもかわいく思えます。そして、想像した以上に金魚には種類があり、「銀魚」や「鉄魚」みたいな不思議な名前の種類や、「土佐錦」のようにひらひらとした尾びれが特徴な美しい種類がいることも知りました。



また、金魚の有名な産地として大和郡山という街があることを知りました。さらに大和郡山には電話ボックスの中に金魚を入れたアート作品もありました(20173月当時)。何かヒントになる物があるのではないかと思い、実際に大和郡山へ行ってみることにしました。

大和郡山でみた数々の金魚は、新しい発見ばかりでした。まず、金魚は田んぼのようなところで孵化・養殖するということ。ぱっと見ると田んぼのようなところに、まだ赤くなっていない金魚がうじゃうじゃ泳いでいます。全く綺麗さとは結びつかない姿なのですが、その数の多さに圧倒されました。この中から、姿かたちが良い物、よく赤く色づいたものなどが選別され、養魚場の水槽に移されて養殖されます。生育不良の物はその場で廃棄されるか、家畜やペットの飼料、金魚すくい用として出荷されるようです。







街で一番大きな養魚所でみた「丹頂」という種類も、子供のころには見たことの無い品種でした。琉金のボディに、頭頂部だけ赤い姿がなんともユニークで可愛く思えました。






そして、大和郡山の街中で見る金魚はどれもとても大きなサイズでした。電話ボックス内で泳ぐ金魚は、フナ形の和金が多く見慣れたものだったのですが、これほど大きなサイズに育つのかと、少し驚きました。






・電話ボックスと金魚を組み合わせた作品を見て感じたもの
 


電話ボックスという自分たちには見慣れたものの中に金魚を泳がせる。大きな金魚が沢山泳ぎ、光のあたり加減でとても綺麗に見えました。その感動だけで、大和郡山に来たかいがあったのですが、もう少しこの作品について考えてみました。

「金魚が入った電話ボックス」という発想と作品の見え方自体が特異なものだったのですが、ふと電話ボックスの透明の壁に近づいて中を見てみると、まるで金魚が街中を泳いでいるようです。この日常の風景を一変させる仕掛けと広がる光景、みたいなものがこの作品の本質ではないかと思いました。日常を一変させる体験が重要なのでしょう。


 
少しずつ、目の前の感動だけではなく、背後にある作者の意図に気づこうとする姿勢を持つように心がけしました。



・すぐに死ぬ金魚、命のはかなさ。


飼育する金魚の種類を決め、さらには水槽を近所のアクアショップで購入。いよいよ「丹頂」を1匹迎えることにしました。ところが。



この丹頂、2週間を持たず死んでしまいます。水槽が小さく水質が悪化しやすかったこと、突然の水質変化に順応する体力が無かったことなどが原因として考えられましたが、なんともあっけなく失われてしまった命を前に、少し茫然とした記憶があります。

その後も、水槽を二回りほど大きくして、比較的丈夫だと言われるフナ形の和金を何匹か飼育しました。半年ほど飼育できましたが、季節が夏に代わり暑くなるにつれ水質が悪化しやすくなり、やはり彼らも死んでしまいました。






「金魚って、こんな簡単に亡くなってしまうものなのか」。子供の頃に飼っていた金魚とどうして別れることになったのかいまいち思い出せなかったのですが、「そうか全部死んでしまっていたんだな」と納得しました。おそらく多くの人も金魚を飼い始めたものの、すぐに亡くなってしまう体験をして、飼育をやめてしまうのではないでしょうか。継続的に飼育している人も、「金魚は死ぬもの」と認識して根気強くこの小さな命に付き合っているように思います。



・金魚愛好家に見る、命を峻別することの葛藤





すぐに死ぬ金魚ですが、上手に彼らを飼育し繁殖まで命をつなぐ人たちもいます。私は残念ながらそこまでたどり着けず、金魚の産卵の話に触れるにつれ「可愛がった金魚が子供を産んだら楽しいだろうなぁ」と考えていましたが、実際に繁殖にたどり着くとそこには想像しえなかった悩みが生まれるのだという事を知りました。



自分の理想とする金魚が1匹いたとして、それを生み出す過程で生まれたほかの個体をどう扱うか?200匹~300匹の仔赤が生まれ、間引きすると決めた命をどうするか。圧倒的な数の命の前に綺麗ごとは言わず、粛々と間引きする方。金魚を安楽死させる方法を考え、泣く泣くそれを実行する方。




どんなに金魚をうまく飼育したとしても、命のはかなさ、別れ、あるいは命の峻別からは逃れられないのだという事を知りました。



・理想の金魚を突き詰める『土佐錦』の愛好家


美しい姿を追い求めた究極体のような金魚として、「土佐錦」という種類があります。「土佐錦」は尾びれが一部反転し、ひらひらと水中で泳ぐ姿はとても美しいものです。

しかし同時に、病気などにとても弱くすぐに死んでしまう側面もあり愛好家の中でも飼育が難しい品種です。
 

「土佐錦」を愛好する人たちは、「美しさを作る」といいます。口先がとがった姿が良いとされるので、苔をつつく動作をさせるためにすり鉢状の水槽で育てることが一般的なようです。ひらひらとした尾びれを作るために、尾びれを一部切除して理想の形に誘導したり。病弱な体をケアするために毎日の全水替えを行ったり。それほど手間暇をかけて育てても、理想に近づかない個体は容赦なく廃棄したり。赤く色づくように、赤い色素を含んだ虫をエサとして与える・・・など、こだわりぬいた飼育方法の一つ一つに驚かされてばかりでした。「土佐錦」は孵化から1年ほどで、鉄のような色のからだから、鮮やかな赤身を持ったからだに変化するのだそうです。



フナ形の金魚の飼育に難しさを感じていた自分にはとても想像のつかない世界でしたが、偶然近所のアクアショップに土佐錦の幼魚が入荷していたので、無謀にも3匹ほど購入して育ててみました。病弱な個体と聞いていたので注意を払ったのが功を奏したのか、そのうちの一匹はこれまでの最長記録である9か月を超えて生存しましたが、残念ながら色づく前になくなってしまいました。



・金魚の美しさは、人に葛藤を抱かせる力強さにあるのかもしれない。


金魚愛好家の間引きに対する葛藤、「土佐錦」愛好家の理想の個体に対する考え方。今まで

想像したことの無い世界が、大人になってから金魚を飼育することで見えてきました。そして、実際に金魚を飼育して感じた、小さな命を維持することの難しさ。あれだけ小さな体でありながら、人に様々な葛藤を抱かせる力強さが金魚の美しさの本質なのではないかと思い、製作に入りました。20194月のことです。



・螺鈿『金魚・仔赤』に込めた思い


『金魚・仔赤』には、左右で108匹の金魚の仔赤が泳いでいます。いずれもフナ形で、琉金や「土佐錦」などの品種を養殖する場合においても、一定数は生まれてくる形状の金魚です。成魚の形がフナ形でない品種を育てる場合、間引きされる命です。




命の「善し悪し」を生育者の主観によって判断される立場というはかなさがあります。しかし、一方で水中を自在に泳ぐ力強さがあり、小さな命が108匹も集まると、全体でうごめく一つの大きな命のようにも見え、「畏れ」のような感覚も覚えます。





金魚を飼育し感じる事が出来た命を峻別することの怖さ、すぐに死んでしまうはかなさ、しかし水の中での力強さ。たくさんの命の集まりである集団としての姿をIEM上に構成することで、小さな命に対する「畏れ」を表現しました。この「畏れ」の感情こそ、『金魚・仔赤』の持つ美しさであると考えます。「畏れ」を前に、表面的な美しさを構成することができません。たくさんの命を前にしたとき、人がそれを扱うことの困難さ。たくさんの個体を秩序の中に配列し、調和の中に構図的な美しさを得ることの困難さ。そもそも「善し悪し」の基準となるものはなんであるのか。金魚を実際に飼育した際に感じた事、あるいはその体験から考えることを作品の中に詰め込みました。





何匹かの仔赤が、シェルからフェイスプレートへ飛び込んで行きます。シェルとフェイスプレートを明確に区切るピンクアイボリーの厚板も飛び越えています。フェイスプレート部の装飾、カナル部の装飾、といった区切りを飛び越えて躍動する姿に、『金魚・仔赤』の力強さと無秩序さが表れているのではないでしょうか。





また、シェルの内部、BAドライバの間近で泳ぐ個体もあります。水の深さ、小規模な群れが何層にも重なっていることを表現しています。






『金魚・仔赤』は完成しました。しかしこれは、間引かれる命です。彼らが間引かれ、美しさを求めて残された命は、どのように変化するのか。螺鈿『金魚』の製作は、まだ続きます。次は自分の技法の引き出しを増やし、作品を完成させたいと思います。



最後に、「一つのイヤホン製作に3年以上かける」というわがままを聞いていただいたオーナーさんに感謝します。また、いまだ完成を待っていただいている方々、オーダー再開を待っていただいている方々にも。ありがとうございます。



※螺鈿”KumitateK”サービスは現在休止中です。オーダー再開時期は現在のところ未定です。
※すべての画像・文章の無断転載を禁じます。

営業再開の目途につきまして

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平素より弊社製品をご愛顧またご注目いただきまして誠にありがとうございます。

先日より弊社製品のコーティング割れ問題につきまして、改善方法開発のため新規オーダーの受注を停止しておりました。現在、改善策の目途が立ちさらなる改良が可能かどうか検討しております。

新規オーダーの受注再開につきましては4月下旬から5月上旬を予定しております。詳細な日時が決まりましたら、また改めて弊社Blog, SNS等でアナウンスをいたします。

なお、すでにお手元にある製品の補修につきましては、オーダー受注再開の前にサポート内容をお知らせいたします。


お待たせをいたしまして、誠に申し訳ございません。
今後ともくみたてLab製品へのご愛顧、ご注目をよろしくお願いいたします。


2020年4月1日
株式会社くみたてLab 代表 伊藤良祐

受注再開を5/7以降へ変更いたします。

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平素より弊社製品をご愛顧、ご注目いただきましてありがとうございます。

先日、新規受注の再開を4月下旬~5月上旬とご案内いたしましたが、4/7夕方に発令された
緊急事態宣言を受けまして、再開の日時を5/7以降へ変更させていただきます。
お客様にはご不便をおかけいたしますが、何卒ご了承ください。
なおすでに承っております修理の案件につきましては、4/8以降も引き続き製作を進めてまいります。

弊社製品をお楽しみいただける日が必ず来ると信じて、準備を進めてまいります。
皆さまどうぞご自愛ください。引き続きよろしくお願いいたします。

弊社一部ロット・カスタムIEMのコーティング割れ修理についてのご案内と対策工法の発表

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株式会社くみたて Lab(本社:千葉県市川市、代表取締役:伊藤良祐)は、 20175月から201812月納品の一部カスタム IEM について、本体表面に発生するクラックの修理を開始したことをご案内します。また、本件不具合に対して開発した対策工法についても同時に発表いたします。

カスタムIEM・コーティング割れの事例


IEM本体の稜線部分や、カナル部先端に発生することが多いです。





 修理につきまして

 

保証期間内(製品納品から1年以内)にIEM表面にクラックが発生したことを証明できるお客様につきましては、無償修理となります。弊社へお問い合わせいただいたメールの転送や、お写真などをご提出いただけますと幸いです。修理内容は、IEMシェルの再作製となり、修理完了まで1ヶ月程度お時間をいただきます。



保証期間外にクラックが発生したお客様につきましては、有償修理での対応となります。

シェルの再作製は¥27,500(税込)、IEM表面のコーティングし直しは¥16,500(税込)となります。なお、コーディングし直しにつきましては、再度本件不具合が起こる可能性があります。



シェルの再作製に際して、インプレッションの再採取は必要ありません。耳型の更新を希望される場合はご対応いたします。ただし、機種の変更や各種部品の交換、デザインの変更、コネクタ規格の変更など注文内容を変更するご相談に関しましてはお受けできません。予めご了承ください。



修理作業を行う期間として、20204月から20212月の10ヶ月間を確保しております。ご相談の件数によっては期間の延長も予定しております。ただ現在、くみたてLabではIEM製作担当が1名のため、修理作業のご案内から作業開始までお時間がかかる場合があります。修理受付の際、作業開始の予定日時をお伝えします。



本件に関するお問い合わせは、下記の弊社公式Webページのお問い合わせフォームもしくはサポートへのメールでお願いいたします。



(お問い合わせフォーム)

https://www.kumitatelab.com/site/contactform/

(サポート)



対策工法につきまして  

 
 

くみたてLabでは本件不具合を確認後、対策工法を開発してまいりました。IEM製造過程の見直し、工法の新規開発、機材の刷新、使用材料の改善、対策部品の投入などです。これら対策工法の一部は随時投入されており、20191月納品以降のIEMにつきまして、現在のところ本件不具合は報告されておりません。



対策工法の有効性を検証するため、外部委託によるヒートサイクル試験や、納品後12か月以上の期間をとって経過観察を行いました。ヒートサイクル試験の結果や、20191月納品以降、保証期間内に本件不具合が発生したという報告がありませんので、対策工法が有効であったと考えております。



本件現象の詳細と対策工法の内容については、4/17(金)に動画としてご紹介する予定です。なお、対策工法の有効性検証のために止めていた新規受注の受付ですが、再開は202057日以降を予定しております。こちらに関する発表は後日改めていたしますので、引き続きご注目いただけますと幸いです。


くみたてLab、5/15(金)より新規受注を再開します。

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株式会社くみたて Lab(本社:千葉県市川市、代表取締役:伊藤良祐)は、 2020年5月15日(金)より、新規受注を再開します。
再開時刻は19:00頃を予定しております。

ご注文はこちらの弊社公式HPより受付をいたします。

なお、現在緊急事態宣言が発令されており外出自粛が要請されていること、またカスタムIEMの製作担当者が1名のため、
以下の条件のいずれかに該当する方にのみ、新規受注を受け付ける事といたしました。

2017年以降に弊社でご注文をいただいたお客様(保管しているシリコン型で製作します)。
・すでにインプレッションが手元にあり弊社に発送が可能な方
インプレッションの3Dデータがお手元にある方
・新規受注は、3件程度の予定です。3件の製作が完了しましたら、次の受注を開始いたします。
・受注を再開する機種は、KL-CORONAを除くカスタムIEM全機種になります。
・スペシャルデザインサービス『螺鈿“KumitateK”』につきましては、再開いたしません。


新サービスのご案内


新規受注開始から、下記の内容で新規サービスを開始します。


【プレフィットサービスの開始】
完成後のIEMシェルのフィット感を、あらかじめ確認できるように弊社から確認用のテストシェルをお送りします。

テストシェルのフィッティング感を元に、カスタムIEM完成前にシェルのフィット感を調整し、納品後のリフィットの手間を減らすようにします。


【コネクタ脱着クリップの付属】

 
弊社カスタムIEMからケーブルを外す際、簡単に外せるように設計したクリップが付属します。


 (画像は開発中の物です)

クリップは、新規受注再開以降の弊社カスタムIEM各機種にかぎり有効です。
弊社旧製品、弊社製品以外のMMCXコネクタ脱着には使用できません。


【新コネクタ“Pentaconn Ear イヤプラグ”の採用】

MMCX、2ピンコネクタに続く新しいIEMコネクタとして、”Pentaconn Ear イヤプラグ”を
採用いたしました。新規受注再開から、同コネクタでの製作を受付いたします。


(画像は開発中の物です)


 なお、下記のサービス、保証規定につきましては終了または変更をいたします。

【樹脂充填オプション】
 

一部機種につきまして、シェル内部に樹脂を充填する「樹脂充填オプション」をご用意してまいりましたが、コーティング割れ問題の対策でシェル作製樹脂を変更しましたところ、従来より製作が難しくなってしまいました。5月15日からの新規受注では、本オプションは終了となります。

【リフィット対応について】

5月15日以降に受注した弊社カスタムIEMのリフィットは納品後2か月間、1回のみ無償対応とさせていただきます。その後のリフィットは有償対応となります。

ご注文は、下記の弊社公式HPよりお願いいたします。

https://www.kumitatelab.com/site/


フジヤエービックPart3店様、eイヤホン様での店頭試聴・店頭受注の再開は、各店舗営業再開のタイミングでのご案内を予定しております。

また、インプレッションをお持ちでない方のご注文受付、新規デザインオプションのご案内は、6月以降を予定しております。引き続きご注目いただけますと幸いです。

今後とも、くみたてLab及び弊社製品をよろしくお願いいたします。


本件に関するお問い合わせ
株式会社くみたてLab 
〒272-0004 千葉県市川市原木1-12-19-105
メール:support@kumitatelab.com
お問い合わせフォーム:https://www.kumitatelab.com/site/contactform/

知っていますか?『くみたてLabでカスタム注文~お届けまでの流れ』

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皆様、大変お待たせをいたしました! 
本日5/15(金)よりカスタムIEM各機種の新規受注が再開いたしました。(KL-CORONA、螺鈿『KumitateK』を除く。)

ご注文はこちらの弊社公式HPから。




前回の受注からだいぶ期間が開いたこと、また試験的に『プレフィット』サービスなどを導入したこともありますので、
くみたてLabでのカスタム注文からお届けまで、どんな流れになるのかをおさらいしておきましょう!



 1.くみたてLabのWebサイトで注文をする。


くみたてLabの公式サイトで、ご希望の機種の注文をします。
シェルカラーやフェイスプレートデザインがたくさんあって迷ってしまう!という方は、
ぜひ『くみたてLab デザインブック』をご参照ください。ダウンロードはこちらから。



カラーの組み合わせはどんなものが良いか、などアドバイスも載っていますよ!





これらのデザインブックの内容や、弊社公式Twitterなどで情報をチェックしながら
ご希望の機種を決めていただければと思います。


ん?



2.インプレッションを採取し、弊社まで送付する。 


今回の新規受注では、すでに弊社でご注文をいただいた方、インプレッションがお手元にある方限定での受注ですが、
通常はインプレッションを採取してもらいに、補聴器店さんやeイヤホンさん各店舗に行きます。こちらも参照ください。



3.弊社からプレデリバリー試聴機が送られてくる。 


ここからが、弊社独自のサービスなんですが、くみたてLabではお客様がカスタムIEMの完成をお待ちの間、ご注文した機種の試聴機を使えるというプレデリバリー・サービスを行っています!



ユニバーサル形状の試聴機はカスタムIEMとは音が異なるのですが、お待ちの間は試聴機で音をお楽しみください。



4.『プレフィット』サービスのテストシェルが送られてくる。


さて、今回試験的に始まったサービスがこちら。弊社がインプレッションを受け取りましたら、直ちに加工・テストシェル化してお客様にお送りします。



このテストシェルを元に、完成品のカスタムのフィット感を調節していきます。
フィット感の感想のやりとりなどは、Skypeなどのツールを使うことを検討しています。
メールなど文面でやり取りするよりも、直接お話して行った方が効率がいいかな?と考えています。1回から3回程度のやりとりを終えて、フィット感を決定します。 
フィット感が決まったら、弊社は製作の続きを行います。


 

5.カスタム完成のお知らせが届いたら、プレデリバリー試聴機を弊社に返送していただく。


今回の受注から、3件ずつ(スケジュールにより変動あり)受注して製作が完了したら受注再開、というフローにしたので、バックオーダーがたまりすぎることも無いかなと考えています。
なので、フィット感確定後、最大1ヶ月前後でカスタムIEM完成のお知らせが弊社からお客様に届けられると考えています。

お客様は、完成のお知らせを受け取りましたら、プレデリバリー試聴機を弊社に返送いただきます。返送は、送付した際に同封したレターパックを利用してお送りください。



6.弊社が試聴機を受け取ったら、完成品が発送されお手元に! 


大変お待たせをいたしました!弊社がプレデリバリー試聴機の返送を確認次第、完成したカスタムをお客様に送りして終了です。届きましたら、カスタムIEMで音楽をお楽しみください。 




以上が、くみたてLabでのカスタム注文~お届けまでの流れです。なんだか面倒くさそう?
そうですね、でもカスタムIEMは買う方も作る方も、じっくり時間をかけて共同で完成させていく、というような製品であると考えています。手軽に買えたり、すぐに完成したりする製品もすばらしいですが、たまにはこんな手間のかかる製品もいかがですか? 

ということで、再開した くみたてLab製品 をよろしくお願いいたします! 

e☆イヤホン様各店舗、フジヤエービックPart3様店舗での受注・試聴を5/30(土)より再開いたします。

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平素よりくみたてLab製品にご注目いただきまして誠にありがとうございます。

くみたてLabでは、昨年7月の事務所移転作業とコーティング割れ問題研究の影響で長らく新規受注を停止してきましたが、既報の通り5月15日より新規受注を再開いたしました。

この度、全国の緊急事態宣言が政府より解除されたこと、またe☆イヤホン様各店舗およびフジヤエービックpart3店様が店舗営業を再開されたことを受け、代理店様各店舗での新規受注及び店頭試聴を再開していただくことになりました。

再開は5/30(土)からです。

【e☆イヤホン様各店舗】

e☆イヤホン秋葉原店 カスタムIEM専門店(7F)
e☆イヤホン名古屋大須店
e☆イヤホン梅田EST店
e☆イヤホン大阪日本橋店

【フジヤエービック Part3店様】
フジヤエービックPart3 中野ブロードウェイ3F

上記の各店舗にて、新規注文受付と店頭試聴を再開いたします。

ただし、フジヤエービックPart3店様につきまして、試聴機の展示作業準備が継続中のため
店頭での試聴は後日のご案内となります。この点ご留意ください。

引き続きくみたてLabをよろしくお願いいたします。
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